【ワシントン=座波幸代本紙特派員】米海兵隊は、環境保護団体の指摘や住民の訴えを受け、ハワイ島ウポル空港での垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの訓練を削減することに合意した。ハワイの地元紙などが4日伝えた。沖縄では地元の声を無視して訓練を強行する一方、米国内では住民や環境への影響を考慮する米軍の二重基準があらためて浮き彫りになった。
ホノルル・スター・アドバタイザー紙によると、自然環境保護系法律団体アース・ジャスティスの調査で、1~3月の3カ月間で、オスプレイの同空港使用は800回超を記録し、環境影響評価に反していた。
同団体が環境影響評価によって年25回に使用が制限されている点を指摘したところ、海兵隊が環境影響評価に従うことに合意したという。米軍当局は「ウポル空港での訓練は天候不順などでの緊急着陸を除き、年間25回の制限に戻す」と説明している。