宮里兄弟、入念に調整 日本プロゴルフ選手権あす開幕


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8番ホール キャディーに芝の確認をする宮里優作=9日、名護市のかねひで喜瀬CC(新里圭蔵撮影)
11番ホール アプローチショットを放つ宮里聖志

 11日に開幕する男子ゴルフ国内4大大会の初戦「第85回日本プロゴルフ選手権大会日清カップヌードル杯」のプロアマ戦がかねひで喜瀬カントリークラブであった。沖縄県勢からは宮里聖志(40)、優作(36)兄弟が参加した。11日から始まる予選ラウンドを前に聖志は「目標はもちろん優勝。(優作と)お互い頑張りたい」と力を込めた。4月の中日クラウンズで優勝した優作は「何度も優勝はできないが、そうなれるように今週も頑張っていきたい」と意気込んだ。県内で10年ぶり2度目の「国内メジャー大会」となる日本プロ日清カップには選手144人が出場する。県出身では宮里聖志、優作と、正岡竜二(33)、国吉博一(41)、比嘉拓也(29)、伊波宏隆(23)の6人が出場する予定。10日は練習日でギャラリーから写真撮影は可能。11~12日が予選ラウンドで13~14日が決勝ラウンドとなっている。

<プロアマ戦>

 プロアマ戦には宮里聖志、優作が参加し、アマチュア選手との交流を楽しむとともに、調整しながらコースの芝目やコンディション、風向きなどを確認した。

 2004年のアジア・ジャパン沖縄オープン以来の地元優勝を狙う聖志はコースについて「コンディションは良いので、風を読んでセカンドの距離をつかむことでバーディーチャンスにつなげたい」と語った。特に、グリーンが池に囲まれている喜瀬GC名物コースの一つ、14番について「無難に越えるとそこからリズムは良くなる」とポイントを語った。

 昨シーズンはアイアンの精度が上がらず結果が残せなかったが「明日も練習ができるので自分の中で、良い感覚をつかみたい」と話した。

 4月の中日クラウンズでツアー通算4勝目を挙げた優作は、疲れを残しているものの「(優勝時の)感覚は変わっていない」と好調を維持している。芝目の強いコースにも「どれだけ合わせられるかが勝負になる」と冷静に分析する。

 沖縄で男子ゴルフの大会が少ないからこそ「僕たちもプロのゴルフを見て育ったので、多くの人々に見に来てほしい。特にジュニアの子達にはいい刺激になってほしい」と語った。