訓練強行「許されない」 周辺首長が反発 嘉手納で米軍夜間降下


この記事を書いた人 平良 正

 【中部】米軍が10日夜、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を強行に実施したことを受け、嘉手納町と沖縄市、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)からは、一様に反発の声が上がった。

 三連協は4月25日、沖縄防衛局に抗議したばかり。会長の桑江朝千夫沖縄市長は「降下訓練の理由も示さずにまた同じことをしており、近隣住民の不安はより大きくなる。地元を無視するのもいい加減にしてほしい」と強く批判し、近く日米の関係機関に抗議する見通しを示した。

 嘉手町の當山宏町長も「米軍は例外的と説明するが、この短い期間で再度の訓練は、例外的と言えるのか。F16戦闘機も配備され、抗議が追い付かない状況だ」と訓練の強行に憤った。

 北谷町の野国昌春町長は「日が暮れてからの訓練は今までにない」と指摘。「SACO合意が簡単に破られており、日本政府はどう対応するのか」と日本側の対応を注視する姿を示した。