復帰45年 平和訴え一歩ずつ 5・15行進始まる


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
沖縄から基地の撤去を訴えシュプレヒコールを上げ行進する参加者ら=12日、嘉手納町嘉手納の国道58号

 日本に復帰して45年を迎える沖縄で、平和を訴える「第40回5・15平和行進」(同実行委員会、沖縄平和運動センター主催)が12日、中部・基地コースと南部・戦跡コースで始まった。国内外から計約940人(主催者発表)が参加した。地元が全面禁止を求めるパラシュート降下訓練が10日に行われた米軍嘉手納基地や、沖縄戦の激戦地となった南部の戦跡の周辺を歩き、平和憲法の維持や過重な基地負担の解消などを訴えた。

 中部は読谷村役場、南部は県庁前県民広場で出発式が行われた。参加者らは「共謀罪法案成立を阻止しよう」「辺野古基地建設を阻止して自然環境を守るべきだ」などと気勢を上げ、一斉にスタートした。
 13日は中部が沖縄市役所から宜野湾市の米軍普天間飛行場を歩く。南部は糸満市の平和祈念公園を出発し、南城市、南風原町を歩く。14日は午前10時から名護市瀬嵩の海岸で「平和とくらしを守る県民大会」が行われる。