優作3位浮上、猛チャージ66 日本プロ日清カップ第2日


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15番、バーディーパットを沈める宮里優作=12日、名護市のかねひで喜瀬カントリークラブ(具志堅千恵子撮影)

 第85回日本プロゴルフ選手権大会日清カップヌードル杯は12日、名護市のかねひで喜瀬カントリークラブ(7217ヤード、パー72)で第2日を行い、宮里優作が初日の27位から単独3位に浮上した。宮里は、7バーディー1ボギーの66と猛チャージをかけ、通算7アンダー137とスコアを伸ばした。通算10アンダー134の谷口徹が首位を守った。県勢は6選手が臨んだが、宮里以外は予選落ちした。

◆バーディー街道疾走
 7バーティー1ボギー。宮里優作がバーディー街道をひた走った。
 66はこの日の全選手の中でベストスコア。4~6メートルのバーディーパットがギャラリーの喝采と指笛を何度も呼んだ。特に15番ホール(パー4)は、グリーン手前のカラーの部分5メートルから放ったパットがカップに吸い込まれるように沈み、地元ファンらがどっと沸いた。
 初日の27位から3位に急浮上し、首位に3打差と迫った。「がつがつせずできた」。上がり3ホールを連続バーディーで終えた初日の良い流れが続いた。
 この日は正面からの風が多かった。直線を意識して「右を向いて左に引っ掛ける」意識で放ったティーショットがさえた。アプローチも「(グリーンの)上り(坂)の打ちやすい位置」につけ、パットの読みも好調だった。
 一時は通算8アンダーまで伸ばしたがショートの17番(パー3)で風に迷い、右バンカーから寄せきれずボギー。しかし落ち込むことはなく、「これは痛かったが、全体的には良かった」と、パーを維持し続けた安定感に及第点を付ける。同組の小平智は4位、マークセンも5位につけ「リズム良くプレーできた」という。
 4月末の中日クラウンズ優勝に続き、好調を維持する。「とにかく結果を求められている。(予選落ちの)兄の聖志の分まで頑張りたい」。重圧をさほど感じずにプレーできるという故郷沖縄で、初の国内三大大会制覇を懸け、決勝ラウンドに突入する。(石井恭子)