沖縄県史「沖縄戦」7日で完売 県教委「異例」、県外からも注文


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県教育委員会が3月に発行した「沖縄県史各論編6 沖縄戦」

 沖縄県教育委員会が新県史編集事業で発行した「沖縄県史各論編6 沖縄戦」が3月29日の販売開始から7日後の4月4日に初回発行分300部を完売した。県史編集事業では「女性史」編などこれまで7編の各論編を発行しているが、1週間での完売は異例の速さだ。県教育庁の担当者は「あらゆる年齢層が購入しており、沖縄戦への関心の高さが分かる」と話している。

 同書はB5版で824ページのオールカラー。5部構成で沖縄戦の経緯のみでなく、戦後の遺骨収集や平和教育の問題などにも焦点を当てた。

 全国紙などでも県史発行が紹介されたこともあり、県外からの申し込みも多い。新沖縄県史編集専門部会(沖縄戦)部会長の吉浜忍沖縄国際大教授は「研究者だけでなく、市民からのニーズも高いようだ」と話した。

 県史は現在増刷中で、5月中にも250部を追加発行する。1部5千円で県教委のホームページで購入を受け付ける。問い合わせは県教育庁文化財課史料編集班(電話)098(888)3939。