宮里優作、逆転V 日本プロゴルフ


社会
この記事を書いた人 志良堂 仁
6番、ティーショットを放つ宮里優作=14日、かねひで喜瀬CC(新里圭蔵撮影)

 第85回日本プロゴルフ選手権大会日清カップヌードル杯は14日、名護市のかねひで喜瀬カントリークラブ(7217ヤード、パー72)で最終日を行い、単独2位6アンダーで最終ラウンドに臨んだ宮里優作が12アンダーまでスコアを伸ばし、逆転優勝した。中日クラウンズに続いてツアー2試合連続優勝、国内三大大会を初制覇した。宮里は優勝賞金3千万円と来季から5年のシードを獲得した。

 宮里優作は「沖縄の人たちの応援のおかげでリラックスして回れた。聖志も藍ちゃんも沖縄で優勝しているのに自分がしていなかったから勝ちたかった」と語った。両親やきょうだいの聖志プロ、藍プロら家族が見つめる中、最高の母の日のプレゼントを母・豊子さんに贈った。
 宮里は最終ラウンドを首位の谷口徹に2打差の6アンダーでスタートした。1番、2番を連続バーディーでスタートすると、4番でのバーディーで谷口を抜き単独トップとなった。前半を6バーディー1ボギーとバーディーラッシュでスコアを伸ばした。後半も、安定したショットを見せ、トータル12アンダーまでスコアを伸ばした。
 地元開催でのメジャー大会に好位置で最終日を迎えた宮里はホールを回る度に地元のギャラリーから大きな拍手が起こり、好プレーに指笛が鳴り響いた。最終ホールでは「お帰りー」の声援の中、優勝パットを決め、カチャーシーを踊って喜んだ。
 母親の豊子さんは周囲から「母の日に最高のプレゼントですね」と声を掛けられると、「本当ですね」と言いながら喜びの涙を浮かべた。【琉球新報電子版】