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キングス連敗、CS準決勝進出ならず  Bリーグ準々決勝第2戦

キングス-三河 第1Q、ゴール下へドリブルで切り込んでシュートを決める渡辺竜之佑=14日、愛知県のウィングアリーナ刈谷(大城直也撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは14日、愛知県のウィングアリーナ刈谷で、シーホース三河とチャンピオンシップ(CS)準々決勝第2戦を行い、75―81で第1戦に続いて惜敗し、準決勝進出はならなかった。レギュラーシーズン最終戦の劇的な勝利でCS進出を決めたキングスのBリーグ元年の全日程が終了した。第1Q、外国籍選手2人のキングスは序盤からゴール下の果敢な守備でパスカットから速攻に転じて、第1戦同様に先行した。第2Qに入ると、逆に三河が外国籍選手2人となり、ペイントエリアの攻撃で点を奪われ、じわりじわりと点差を詰められて逆転を許す。波多野和也がリバウンド勝負を繰り広げたが、三河はエースの金丸晃輔だけでなく、比江島慎が奮起し続けたため、逆転を許した。第3Qのキングスは一時13点差をつけられるも、岸本隆一や田代直希の3点弾などで6点差に縮めた。最終Qはアウトサイドからの攻撃で2点差に追い上げたが、三河は時間を使う攻撃でリードを維持し続けた。キングスはファウルゲームに持ち込んだが、リーグトップのフリースロー成功率を誇る金丸に隙はなく、逆転の好機をつかめなかった。その他の試合は、川崎が98―82でSR渋谷を制し、A東京が83―74で三遠に勝利した。栃木は77―70で千葉に競り勝った。19日から始まる準決勝の対戦カードは川崎―A東京、三河―栃木となった。(観客3027人)

▽準々決勝第2戦
三河(西地区1位2勝)
81―75(16―23,22―11,22―20,21―21)
キングス(西地区2位)
2敗(三河は準決勝進出)

 【評】第1Qのキングスは三河のエースらに活躍を許すも、ゴール下の守備からパスカットなどで速攻につなげたほか、個々のドライブで主導権を握った。第2Qは高さで勝る三河の外国籍選手にペイントエリアから崩され、逆転を許した。第3Qも流れを変えられず、チームファウル5で苦しい展開が続く中、何とか食らい付いていった。第4Qは岸本隆一や金城茂之らが奮闘して2点差まで詰めたものの、最終盤でも三河のエースに苦しめられ敗退した。

◆一からやっていきたい

 伊佐勉HCの話 選手たちは2試合ともゲームプランをほぼ100パーセントやってくれた。それを上回る落ち着きが三河にあった。シーズンの集大成として、この1年間やってきたことを出し切れた。勝負どころでの決定力の差はあり、オフから訓練したい。Bリーグ元年はCS最初で負けてしまった。それ以上に行けるように、また一からクラブ一丸でやっていきたい。

◆キングスはいい守備

 鈴木貴美一HC(三河) 最後は接戦を勝ち切ることができて良かった。沖縄はレギュラーシーズンと全く違っていて、非常にいい守備をしていた。シーズンにないようなプレーもあり、苦しかった。これから準決勝が始まるが、冷静に粘り強くやりたい。

◆ルーキー渡辺 収穫

 負けられない試合だったCS準々決勝第2戦。第1戦と同じく、高さのある三河にスピードのある平面のバスケで速い展開に持ち込んだもののインサイドで決めきることができず、得点が伸び悩む。第4Qに2点差まで詰め寄るも、最後に押し切られ、三河の背中は遠のいた。Bリーグ元年のキングスの挑戦は、準々決勝で終わった。

 第1戦で31得点を挙げられた三河の金丸晃輔と日本代表の点取り屋・比江島慎のマークにCS2試合連続のスタメンとなったルーキーの渡辺竜之佑がついた。第1Qから攻め込む金丸と比江島に簡単にシュートを打たせない。ゴール下でも外国籍選手からリバウンドを奪い、攻撃へつなげる活躍を見せた。

 渡辺はその後も攻守でリバウンドを取り、ファウルを奪えば、落ち着いて全てのフリースローを沈めた。大舞台で今シーズン最多の14得点。岸本隆一に次ぎ得点を稼いだ。「リバウンドはけっこう取れた」というが「金丸選手と比江島選手を大事な場面で抑えられなかった」と悔しさは残った。

 「プロ意識でいろいろな所を考えてプレーできた。キングスに入って良かった」とルーキーシーズンを振り返る渡辺。「自信を持ってプレーできたのがこの2日間で得たもの。オフはしっかり練習し、レベルアップし、攻撃、守備でも貢献したい」と大舞台での成長を実感し、気持ちは既に前を向いている。(屋嘉部長将)

◆マック「戦える自信」


第3Q、激しいディフェンスをかわしてシュートを決めるアンソニー・マクヘンリー

 ベテランのアンソニー・マクヘンリーは「出だしを強く入らないと厳しいゲームになる」と判断し、負けたら終わりの試合に臨んだ。

 第1Qの途中からコートに入ったマクヘンリーは三河のアイザック・バッツを抑え、リバウンドを取らせない。パスカットからの速攻につなげたり、シュートを決めたりし、リードし第1Qを終える。

 第2Q以降は三河のシュートが決まり始める。攻守にわたり献身的にプレーし、ファウルを奪ってはフリースローを決めるなど11点挙げるも、わずかに及ばなかった。

 6点差で敗れたことに「重要なところで守備、シュートでミスが出てしまい結果に響いてしまった」と分析し、「上位のチームに戦えることを見せたのは自信になった。結果を残すにはオフで見詰め直す」と語った。

◆岸本 チーム最多15得点


第3Q、インサイドへ攻める岸本隆一

 高さのある三河に対して、平面で戦うキングス。この日も主将の岸本隆一を中心に展開の速い攻撃を仕掛け、最終盤に2点差まで詰め寄るも一歩届かなかった。

 「高さがないと言われてきた中でも戦える可能性を示せた。目指しているバスケットに間違いはなかった」と振り返った。

 岸本は第1Qから味方へのアシストや3点弾を決めるなど得点を重ね、チーム最多の15得点8アシスト。しかし第4Q終盤、ファウルゲームでファウルアウトになり、ベンチでシーズン終了のブザーを聞いた。

 今季を終え、岸本は結果がでない時も支えてくれたファンへの感謝の言葉が並ぶ。「言いたいことはたくさんあるが、ただただ感謝。来年のCSはホームでやりたい」とファンに誓った。