沖縄高率補助と基地は「リンク」 復帰45年で菅長官


この記事を書いた人 松永 勝利

 【東京】菅義偉官房長官は15日午前の会見で、1972年の沖縄の日本復帰から45年を迎えたことに関連した質問に対し、第5次沖縄振興計画終了後の2022年度以降の沖縄振興として高率補助や税制優遇などについて「現時点においては続けていきたい」と述べ、継続する考えを示した。一方で、沖縄振興策と基地問題は「結果的にリンクする」とも述べ、政府の基地政策への協力が条件であるとの認識を表明した。
 菅官房長官はこれまでも振興策と基地問題は「結果的にリンクする」と述べてきたが、長期的な沖縄振興でも同様の見解を明言した。
 菅官房長官は「(在沖米軍人)9千人が沖縄県外に出て行くという方向性が既に出ている。しかし、辺野古の基地の工事が頓挫したときに、行き先のグアムへの移転予算が凍結されたこともあった」などと指摘した。「沖縄の米軍人の約3分の1が出て行く」と強調した上で「(沖縄振興策と基地問題は)結果的にリンクしている」と述べた。
 沖縄振興予算の3千億円台維持については「安倍(晋三)首相が当時の仲井真(弘多)知事と約束した期間(2022年度まで)においては必ずその通りにしていきたい」と述べた。【琉球新報電子版】