沖縄「ワブペディア」公開へ ウチナーンチュ情報発信へ会社設立 社長に沖縄ツー佐久田氏


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開発中のWUBペディアの画面(レキオスソフト提供)

 沖縄の海外移民史や、世界の沖縄県系人交流組織WUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・ネットワーク)の歩みが年表形式で一覧できるスマホ向けアプリ「WUBpedia(ワブペディア)」の公開に向け、アプリを運営する専門会社が25日に設立される。10月30日の「世界のウチナーンチュの日」にアプリの無料ダウンロードサービスを始める方向で準備を進めており、今後、年表を自動作成するソフトウエアの販売も視野に入れる。

 専門会社はWUB会員が出資し、社長には沖縄ツーリストグローバル経営戦略室ゼネラルマネジャーの佐久田明トニー氏(55)が就任を予定している。那覇市の沖縄ツーリスト松尾ビル内に事務所を置く。

 アプリは移民の歴史や世界各地で活躍するWUB会員の活動を年表にする。当初は日本語と英語、ポルトガル語、スペイン語の4言語に対応し、中国語の配信も検討していく。アプリはWUBの依頼を受け、WUB台湾会員のレキオスソフト(那覇市、柴嵜淳社長)が開発を進めている。

 在沖米国商工会議所の副会頭を兼務する佐久田氏は「社会貢献の一環としてアプリの開発に取り組んでいる。アプリを通してウチナーの心が一つになり、世界中のウチナーンチュが沖縄を理解する一助にもしていきたい」と述べた。