伊佐HC キングス退団


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今季で琉球ゴールデンキングスを退任する伊佐勉ヘッドコーチ=7日の対大阪戦、沖縄市体育館

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは19日、2013年からヘッドコーチ(HC)を務めた伊佐勉氏が退団し、現在、日本代表チームアシスタントコーチの佐々宜央氏が新HCに就任すると発表した。伊佐氏の今後は未定という。

 佐々宜央氏は1984年5月13日生まれの33歳。東京都出身。東海大学卒。学生時代からコーチの道を歩み、2005~09年は東海大学、09~12年は日立サンロッカーズ、13~16年はリンク栃木ブレックスのアシスタントコーチを歴任。併せて09年にユニバーシアード日本代表、14~17年は日本代表とナショナルチームのアシスタントコーチも務めてきた。指導者として経験豊富で、HCとして指揮を執るのはキングスが初めて。

 佐々氏はチームを通して、「大きなプレッシャーを感じると同時に、自分が力になれることに大きな楽しみを感じてます」とコメントした。

 チームづくりについては「オフェンスでは既にポテンシャルが高い選手が多いので、ディフェンスにおいて運動量を増やし、フィジカルコンタクトを自ら積極的に生み出し、相手にとって癖のあるチームづくりをしていきたい」と抱負を述べている。

 佐々氏は日本バスケットボール協会との契約期間が6月末まで残っており、その後にキングスの一員として始動する予定。

設立から10年 チーム支え
 2007年に設立した琉球ゴールデンキングスを10年にわたって支え、多くのファンから「むーさん」と親しまれてきた伊佐勉氏が19日で退団した。

 興南高校時代に海邦国体で優勝し、専修大でも活躍、その後、国体の県代表成年男子の主将を務め準優勝するなど、選手として実績を残した。国体の県代表成年男子監督などを経て、07年にキングスのアシスタントコーチに就任した。

 08~12年当時、キングスをbjリーグ王者に2度引き上げた桶谷大ヘッドコーチ(HC)の堅守速攻のチームを引き継ぎ、13年から指揮官へ。スピードとアグレッシブさを加えたチームづくりで自身も2度の頂点を経験した。

 ナショナルリーグ(NBL)とbjが統合したBリーグでは、接戦に勝てず西地区下位に甘んじる期間もあったが、最終盤には立て直し、チャンピオンシップ出場を決め、ベスト8の結果を残した。

全ての方々に感謝/伊佐勉氏のコメント
 はいさい、ぐすーよー。私、伊佐勉はこの度琉球ゴールデンキングスを退団する運びとなりました。これまで10年間キングスの善し悪しを全て経験し、悩み、落ち込み、喜びと本当にたくさんの事をスポーツ(バスケットボール)を通して学ばせていただきました。10年間その全ての出来事が私を人として成長させてくれました。

 これまで私を応援してくださったパートナーの皆さま、ファンの皆さま、キングスに携わった全ての方々に感謝しています。10年間本当に本当にありがとうございました。これからも琉球ゴールデンキングスをよろしくお願いします。

 GO KINGS!