沖尚男女制す 県高校総体・柔道


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 県高校総合体育大会先行競技の柔道は20日、宮古島市の宮古総合実業高校で開幕した。団体は男女とも沖縄尚学が制した。男子は11連覇、女子は12連覇を達成した。最終日の21日は同校で男女個人戦を行う。

 県高校総体は26日に総合開会式が開催され、県内各地で熱戦が繰り広げられる。

◇沖尚男子 練習通りの実力発揮 オール一本勝ち11連覇

男子団体決勝リーグ 沖尚―豊見城南 背負い投げを掛ける沖尚の崎山寛至=20日、宮古総合実業高校(梅田正覚撮影)

 沖縄尚学男子が圧倒的な実力を見せつけた。団体予選トーナメントと決勝リーグの全試合を一本勝ち。他を寄せ付けない試合運びでの11連覇だった。

 決勝リーグ、興南、那覇西に連勝して迎えた最終の豊見城南戦。先鋒(せんぽう)の仲嵩爽由が大外刈りで勝利すると、次鋒の玉寄盛貴が送り襟締めで相手を絞め落した。中堅の新垣翔二郎は豪快な背負い投げで勝ち、全国レベルの実力と注目される副将の崎山寛至と大将の新垣有留は小外刈りで危なげなく勝負を決めた。

 チームは九州や全国大会で結果を出すことを目標としており、県内では「誰を出場させてもいける」(新垣琢也監督)と指揮官も太鼓判を押す。ただ新垣監督は「慢心が出ないように」と練習中から厳しく指導。“心技体”がそろう結果がこの日、発揮された。

 男子81キロ級で日本一を狙える逸材と注目される主将の崎山は、3月の全国高校選手権1回戦でゴールデンスコアの僅差で負けた悔しさをぶつけた。

 崎山は「みんなが練習通りの実力を発揮できた。個人的には8月の全国大会で一番になることしか見えていない」と闘志を燃やす。

 県外の強豪に比べ体格が見劣りする分「先手必勝」が全国を勝ち抜く鍵となる。九州や全国へ向け新垣監督が課題に挙げる「組んだらすぐに技を掛けるファーストコンタクトの強さ」に磨きを掛ける。(梅田正覚)