【ブラジル】笑顔で綱引き、競走 カーザベルデ支部が運動会


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一生懸命に綱を引く子どもたち=7日、ブラジル・サンパウロ州グアルーリョス市のアルナウド・ジョゼー・セレステ競技場

 4月29日の昭和天皇の誕生日を祝うために行われるようになったブラジル日系社会の運動会。各地の県人会支部や日本人会は会場を確保するため、6月開催など日付をずらすなど工夫している。そんな運動会シーズンの中、ブラジル沖縄県人会カーザベルデ支部(上原ルイス支部長)による恒例の第55回家族慰安大運動会(大城英健実行委員長)が7日、サンパウロ州グアルーリョス市のアルナウド・ジョゼー・セレステ競技場で開かれた。上原支部長は「約700人が参加した」と語った。

 大運動会では最初に先駆者に黙とうをささげ、ブラジルと日本の国歌を斉唱した。続いて上原支部長、大城実行委員長、婦人会の大城幸子会長、ブラジル沖縄県人会の島袋栄喜会長、サンパウロ市北部の日本人会で構成されている聖北文化体育連盟の金城ジョゼー会長らがあいさつを述べた。

「恋人探し」の競技で男女ペアになってゴールを目指して走る参加者ら

 ラジオ体操が行われた後、100メートル競走や二人三脚、ムカデ競争、障害物競走、恋人探し、家族リレーなどさまざまな競技が行われ、あらゆる世代が楽しんでいた。最後は子どもと大人を2部に分けた綱引きで締めくくった。

 4人で走る家族リレーには約60組が参加。計10回に分けて競技が行われ、幼い子どもを抱っこしながら走る親御さんや若者に負けない勢いで元気に走るお年寄りの姿が数多く見られた。

 家族リレーには110歳まで長生きした上地マツさんの息子、上地進吉さん(90)=名護市真喜屋2世=の姿もあり、リレーや綱引きに参加していた。

 サンパウロ州議員の西本エリオさんから寄贈された布団が「母の日」のプレゼントとして一番年配の女性にプレゼントされた。
 (城間セルソ明秀通信員)