「プチ休」で生活充実 沖縄県警が試行 3時間内の年休促進


社会
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 県警は4月から、職員のワークライフバランス実現に向け、「プチ休」の名称で時間単位での年次休暇取得を促進している。1日3時間以内の休暇を取得し、終業時間を早めて帰宅する。家族と過ごす時間や、私的な時間の充実を図るなど、職員個々のライフスタイルに合わせて柔軟に運用していく方針だ。

 県警では年次休暇取得目標を年間10日間としているが、昨年1人当たりの取得日数は5・28日で、低調傾向という。こういった現状を踏まえ、4月17日から「プチ休」の試行を開始した。

 名称通り気軽に休みを取得できるよう申請方法も簡略化し、業務の合理化や時間外勤務の縮減なども含め、積極的な時間休暇の取得を推奨している。

 県警警務課によると、休暇を取得した職員からは「気軽に休みを取れて、リフレッシュできる」「子どもの送り迎えなど、家族孝行ができる」などと好評だという。一方で、事件を取り扱う部署では、取得が困難という課題もある。

 同課担当者は「それぞれの部署間でのバランスを見ながら、徐々に浸透していくよう取り組んでいきたい」と話した。