息を合わせて地バーレー 糸満南幼稚園の園児 古里伝統、サバニ体験


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サバニに乗って地バーレーを漕ぐ園児たち=23日、糸満海のふるさと公園

 【糸満】糸満市立糸満南幼稚園は糸満ハーレーを前に23日、糸満海のふるさと公園でサバニに乗り、地バーレーなどを体験した。

 同幼稚園の島添章子教頭は「ハーレーについて知ってもらい地域の伝統行事に親しみ地域を大事にする子どもに育ってほしい」と語った。

 糸満市の海人工房資料館で展示されている漁具を見学した後、NPO法人ハマスーキの上原謙理事長が糸満で行われていた女性たちが魚を入れたバーキ(ざる)を頭にのせて「イユコーンソーラニ-」(魚を買ってください)と大きな声で那覇まで売り歩いたことを説明。園児たちの頭にざるをのせて、実際に体験させた。

 資料館の外ではサバニ3隻に園児たちを乗せ、ウェークを握らせてこぐ「地バーレー」をさせた。

 体験は約2時間にわたって行われた。園児たちは「こぐ時に『エンサー』という掛け声を合わすのが難しかった」と話していた。

 28日に催されるハーレー歌大会に出場する園児らは、練習の成果も披露した。上原理事長は「小学4年生以上から少年少女ハーレー大会があるので、これから頑張ってほしい」とエールを送った。(玉保世英義通信員)