「平和の礎」追加刻銘54人、計24万1468人に〈沖縄戦72年〉


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新たに54人の追加刻銘が決まった「平和の礎」(2016年6月撮影)

 県子ども生活福祉部平和援護・男女参画課は26日、沖縄戦犠牲者の名前を刻む糸満市摩文仁の「平和の礎」について、2017年度は韓国人15人を含む54人を追加刻銘すると発表した。沖縄戦へ強制的に動員された朝鮮人の刻銘は10年度に1人が追加されて以来、7年ぶり。県は今回の韓国人の刻銘について除籍簿や軍属名簿など公的資料がなくても、遺族などの証言を受けて追加刻銘を認めた。

 外国人を除く追加刻銘者の内訳は県内31人、県外8人の合計39人。追加分を含めると、平和の礎の刻銘者は24万1468人となる。そのうち県出身者は14万9456人、県外は7万7425人、国外は1万4587人となる。

 一方、追加刻銘の件数は過去最低だった12年の36人に次いで、過去2番目の少なさだった。