嘉手納F15 部品落下 重さ2.3キロ、海上飛行中か


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 米空軍嘉手納基地所属のF15C戦闘機の部品が、26日午前の飛行訓練を終えた後の点検でなくなっているのが見つかった。被害は確認されていない。なくなった部品は重さ2・3キロで、長さ約20センチ、幅約13センチ。離陸前の点検で異常はなかった。防衛局によると、米軍側は海上飛行中に落下したとみられると説明している。

 防衛局が26日夜、発表した。今年に入ってからの米軍機の部品落下は初めて。防衛局の中嶋浩一郎局長は同日午後9時、米側に遺憾の意と原因究明、再発防止策を求める文書を送った。

 米軍側は26日午前7時10分ごろに部品の紛失に気付いた。防衛局は東京の防衛省からの連絡で夕方に知った。防衛局が午後5時45分ごろに県や関係自治体のほか、県漁業協同組合連合会(県漁連)と県内の44漁協に情報提供した。

 嘉手納基地では、パラシュート降下訓練の強行やコロラド州軍機の暫定配備など基地負担が増している。このような中で部品落下の発生に地元住民の不安は一層増しそうだ。