「子や孫のため新基地許さない」 辺野古で県民集会


この記事を書いた人 松永 勝利
辺野古新基地阻止を訴え、多くの人が集まった県民集会=27日午前11時ごろ、名護市のキャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設に反対する「辺野古新基地阻止『K9護岸工事を止めろ』環境破壊を許さない県民集会」(オール沖縄会議主催)が27日午前11時、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で始まった。本島中南部や県外から1000人を超える市民が参加した。オール沖縄会議共同代表の玉城愛氏が「子や孫のために新基地建設は許さない。これ以上の基地負担は許さないとの思いを持って翁長知事、稲嶺進名護市長を支えよう」と訴えた。
 集会が始まる前から続々とゲート前に集まった市民はマイクを次々と握った。「民意を無視し、工事を強行する政府を許さない」などと怒りの声を上げ、手拍子でリズムをとりながら「沖縄の道を開くため、ゲート前に座り込め」と高らかに歌い上げた。
 新基地建設工事が進む大浦湾海上で、基地本体の埋め立て区域を囲む護岸工事が始まって1カ月がたった。沖縄防衛局はこれまで、シュワブ沿岸部「K9護岸」建設現場で、海中に砕石を次々と投入し、大浦湾の埋め立てを進めている。砕石が投入されるたびに粉じんが巻き上がり、海が白く濁る様子も確認されている。【琉球新報電子版】