フランス・パリ市にあるグランパレ宮殿で2年に1度行われる現代アートクラフトの展示会「サロン・レベラシオン」が4日から8日まで開かれ、石垣島在住で石垣焼窯元当主の金子晴彦さんの作品が展示された。審査が厳しいことでも知られるこの展示会に、金子さんの石垣焼作品は今回で3回目の出展となった。
仏大統領選の最中にもかかわらず、期間中の入場者は延べ4万5千人に上った。今回はルクセンブルグのギヨーム皇太子、ステファニー妃が会場を訪れ、展示会が国際的に関心が高いことを感じさせた。
金子さんは「好奇心」をテーマにした作品を展示。作品の横穴をのぞくと、そこに沖縄の海が広がるという金子さんの独特な「世界観」に、来場者から多くの歓声が上がった。
金子さんは「主催者が開く歓迎会は今回、ラテンアメリカ迎賓館で行われ、初めて歩く赤いカーペットは本当に気持ちよかった。7年間、ヨーロッパで頑張ってきた。全ての苦労が報われたレセプションだった。また一つ沖縄をPRできてうれしい」と語った。(大城洋子通信員)