沖縄戦の実相を県外の人に知ってもらおうと、沖縄戦遺骨収容国吉勇応援会(野田良太代表)は6月23~25日、福島県いわき市の菩提(ぼだい)院(浄土宗涅槃山袋中寺)で、展示会「遺品が語る沖縄戦」を開催する。展示会では県内各地のガマなどで見つかった沖縄戦当時の遺品などを展示する。学生共同代表で東京大学1年の西尾慧吾さんは「地上戦の惨禍が本土では共有されていない。地上戦の実相をリアリティーを持って感じてもらいたい」と展示会の意義を強調した。
約60年にわたり遺骨や遺品の収集活動を続けてきた国吉勇さん(78)=那覇市、同会の野田良太代表ら5人が5月30日、県庁記者クラブで同会の活動や展示会の開催について報告した。
野田さんは「国吉さんの記憶を記録にし、沖縄戦がどんなものであったのかを確実な情報として伝えていきたい」と語った。
6月23日には菩提院で沖縄戦死者慰霊・平和祈念法要などが行われる。【琉球新報電子版】
沖縄戦の遺品展示会を福島で開催 「地上戦の実相を伝えたい」
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松永 勝利