ゲート前で120人抗議、沿岸では護岸工事進む


この記事を書いた人 松永 勝利
カヌーによる抗議が続く中、護岸工事の砕石を海中に投下するクレーン=31日午前9時20分すぎ、キャンプ・シュワブ沿岸

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、キャンプ・シュワブのゲート前では31日午前、糸満市や大宜味村、東京都など、県内外の各地から来た市民ら約120人が座り込み、新基地建設に抗議の意思を示した。市民らは、ギターの伴奏で「沖縄を返せ」を歌ったり「国にしっかり抗議していこう。そうすれば工事を止められる」などと呼び掛けたりした。工事車両による機材や砕石の搬入はなかった。
 キャンプ・シュワブ沿岸部の「K9護岸」工事現場では、クレーンで砕石を海中に投下し、重機でならす作業が繰り返された。砂浜から海上に向けて石を積み上げた土台の上で作業が続いた。抗議船3隻とカヌー14艇が抗議行動を繰り広げ「違法工事をやめろ」「海を壊すな」などと訴えた。
 カヌー8艇が午前9時すぎ、浮具(フロート)を越えて護岸工事の現場に接近し、海上保安庁のボートに確保された。抗議の市民8人が一時的に拘束された。【琉球新報電子版】