名護(ラグビー)宿敵倒し連覇 県高校総体第5日


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 2017年度県高校総合体育大会第5日は31日、各地で競技を行い、ラグビーは名護が2連覇を果たした。バドミントンは女子シングルスで黒島結花(糸満)が団体、ダブルスを含む3冠、男子シングルスで濱川武道(同)がダブルスとの2冠を飾った。

集中持続 猛攻しのぎ逆転

ラグビー決勝戦 名護―コザ 後半18分、ディフェンスの間から勝ち越しのトライに持ち込む名護の城間祐斗(中央)=31日、名護21世紀の森ラグビー場(諸見里真利撮影)

 名護対コザのライバル対決となったラグビー男子決勝。雨天の中のプレーでボールがこぼれやすくなる中、名護は花園を経験した3年を中心にトライを決めると、力を入れてきた守備でコザの猛攻をしのぎきり、14―7で2連覇を達成した。辺土名斉朝監督は「最後まで集中力を切らさず戦ってくれた。精神的にも一皮むけてくれたと思う」とねぎらった。

 序盤は互いにエリアを守って中央付近での攻防が続いたが前半10分、名護のFB仲本拓未が左サイドの外回りで一気に抜け出した。連動したCTB我那覇大志朗がパスを受けると、コンバージョンキックの角度を稼ごうと欲張って中央付近へ走り、タックルを受けるも先制トライを決めた。

 追加点を狙う名護だが「今日はミスやペナルティーが多く攻撃がつながらなかった」(仲本)。左右の攻撃につなげる前、小さなミスでコザのタックルに捕まった。前半29分、自陣奥でサインミスからコザにボールを奪われ同点に追いつかれた。

 後半はコザに押し込まれつつあったが同18分、相手エリアでFL城間祐斗が左サイドへ駆け込んだ。「アタックされてもすぐに立ち上がることを意識していた」と、倒された後のラックの中でも素早く起き上がり、決勝点を決めた。

 連覇したものの、ミスによってバックスを生かしたスピードある攻撃や、スクラムからの展開力に課題が残った名護。仲本は「決定力不足を改善し、今年の花園出場につなげたい」と語った。(嘉陽拓也)