琉球セメント最高益 経常益12%増17億円 3月期


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 琉球セメント(西村聰社長)は31日、減収増益の2017年3月期決算を発表した。主力のセメント販売額の減少などから売上高は前期比0・8%減の128億7900万円となったが、燃料費や原料費の圧縮で収益面は改善し、経常利益は12・2%増の16億9千万円、純利益は22・2%増の11億9800万円と、ともに過去最高だった。

 部門別では、セメント部門で生産受託品を加えた総販売量が3・7%減の62万トン、鉱産品部門の販売量は13・0%増の276万トン。事業開発部門は、石炭焼却灰などの産業廃棄物をセメント原料として受け入れるリサイクル事業の増加などにより、売上高が40・2%増の7億1400万円と推移した。リサイクル事業の増加に伴い、経費面でも原料費の押し下げにつながった。

 県内のセメント需要は、民間工事向けは前期並みだったが、公共工事は前期に高かった那覇空港滑走路増設関連向けの反動減が見られ、全体では前期比4・6%減の92万トンだった。