オリオン決算、好調ホテル後押し 17年3月期、経常利益17%増


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 オリオンビール(沖縄県浦添市、嘉手苅義男社長)が1日に発表した2017年3月期決算は、売上高が前期比1・1%増の259億5200万円だった。入域観光客の増加による宿泊需要増で、リゾートホテルの売上高増が全体を押し上げた。

 本業のもうけを示す営業利益は16・4%増の28億3400万円。経常利益は営業外収益のメガソーラー事業の収益増などで16・7%増の34億200万円だった。純利益は前期の那覇市内の土地売却益による特別利益の反動減で11・5%減の26億9700万円となった。

 売上高のうち酒類・清涼飲料事業は0・5%減の225億7100万円、ホテル事業が13・6%増の33億8千万円だった。
 

 ビール類の売上高総数量は2・1%減の6万5588キロリットル。県内市場の縮小や前期の台湾での新規コンビニ向けの受注分の反動減などが響いた。県内売り上げは2・2%減の5万3972キロリットル、海外は13・8%減の2722キロリットルだった。県外は大阪地区の大型業務店チェーンでの樽(たる)生新規扱いがあり、3・0%増の8893キロリットルだった。

 2018年3月期は売上高266億500万円を目標としているが、17年度の工場設備への投資による減価償却費の増加などで営業利益21億8200万円、経常利益24億3400万円と予測した。海外へのビール類の販売展開は、3635キロリットルを目指す。