普天間高校の早期移転を 同窓会が県に要請


この記事を書いた人 松永 勝利
富川盛武副知事(左端)に県立普天間高校の西普天間住宅地区跡地への移転を要請する宮崎政久衆院議員(左から2人目)、同校同窓会の宮城政一会長(同3人目)、與那覇朝輝副会長=5日午前、県庁

 開発が進むキャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区跡地への県立普天間高校移転構想について、宮崎政久衆院議員や同高校同窓会の宮城政一会長ら役員が5日午前、県庁に富川盛武副知事を訪ね、早期実現を要請した。富川氏は「県も立場は同じだ。好機を逸してはいけない」と述べ、移転推進の姿勢を強調した。その上で西普天間住宅地区跡地には琉球大医学部が移転する計画などにも触れ「高校としても今の形でいいのか、それともこれを機に差別化するのか、教育庁とも相談していきたい」と述べ、普天間高校の運営に関する将来的な見直しも示唆した。

 西普天間地区への普天間高校の移転を巡っては、宜野湾市や同校同窓会などが高校を運営する県に推進の協力を求めてきた。
 一方、県教育庁は昨年11月に移転の「予算確保が困難」とする通知を宜野湾市に出していたが、翁長雄志知事は5月、移転事業の一部財源に一括交付金など国の予算を充てることを念頭に、推進を表明した。

 要請後、宮崎氏は記者団に「西普天間地区に関しては、土地譲渡に関する5千万円までの所得控除の特例が本年度で終わる。時間に限りがある。まずは土地の取得が喫緊の課題だ。普天間高校は県立なので、県には早期に用地取得に動いてほしい」と述べた。【琉球新報電子版】