バレー 座安(リオ五輪)と山内(U23主将) 県体協で初顔合わせ


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 今後の活躍を誓う(左から)山内美咲、座安琴希

 バレーボールのリオデジャネイロ・オリンピックに女子日本代表として出場した座安琴希(中部商業高卒)と、U―23女子日本代表主将でアジアU―23女子選手権大会(5月下旬)で史上初の日本優勝に貢献し、MVPにも輝いた山内美咲(西原高―東海大卒)が5日、県体育協会を訪ねた。世界で活躍する選手同士として初の顔合わせとなった2人。座安は期限付きで移籍したフランスリーグについて「トップ選手の中でプレーする価値ある経験をさせてもらった」と報告。山内はフル代表入りへ意欲を示した。

 座安は昨年9月からフランストップリーグ「RCカンヌ」で期限付きでプレーしてきた。県出身のバレー選手として初の海外移籍を経験し、ベストリベロ賞も獲得した。5月13日までのフランスリーグでのシーズンを終え、「経験をプラスにつなげて、自分のバレー人生を懸けて次の目標に向かっていきたい」と意気込んだ。今後はこれまで所属していた久光製薬スプリングスでプレーする。

 山内は大学卒業後、NECレッドロケッツに所属。これまで、ユニバーシアードやU―23女子日本代表の主将を任され、率先して動くことでチームをけん引した。アジア大会を通じて、「プレッシャーがあったが、今までやって来たことを発揮してチーム一丸となって勝ち取れたことがいい経験になった。今後はさらなる高みを目指し、座安さんと一緒にプレーできるように頑張っていきたい」と目を輝かせた。5日から3週間、母校の西原高で教育実習を行う。

 2020年東京五輪に向け、県バレーボール協会の嶺井政安会長は「沖縄から2人が代表として選出されれば快挙だ。県全体にも明るい話題を提供できる」と活躍を期待。県体協の翁長良成副会長は「座安選手、山内選手を誇りに思う。東京オリンピックを目指し、県民に夢と希望と勇気を与え、子どもたちの憧れの選手になることを期待する」と語り、「2人が久光製薬とNECという日本を代表する名門チームで争う姿を見ることも楽しみだ」と話した。