ウミガメの卵 見守って AKB総選挙前に呼び掛け 豊見城豊崎美らSUNビーチ


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ビーチを管理するTSP管理共同企業体が設置した看板=6日、豊見城市豊崎の美らSUNビーチ

 【豊見城】豊見城市豊崎の美らSUNビーチで4日、ウミガメの卵が確認された。17日開催の「AKB48 49thシングル選抜総選挙in沖縄」で、大勢の来場客が予想されることから、ビーチの管理者は卵の周囲を囲み看板を立て「みんなで温かく見守ってほしい」と呼び掛けている。

 同ビーチでウミガメの卵を確認したのは2010年以来2回目。AKB48のイベントは卵が見つかった砂浜を利用しないが、当日は警備員を配置し、来場者が間違って砂浜に入らないようにする。ウミガメは約2カ月後にふ化する。管理事務所の照屋行隆副所長は「安全に海に帰れるよう照明を消灯するなど工夫する」と話した。

 市民からの情報提供を受け、NPO法人日本ウミガメ協議会付属黒島研究所の若月元樹所長と琉球大学のウミガメ研究サークル「ちゅらがーみー」が卵を確認した。若月所長は「観光と環境、どちらにも配慮した取り組みの好例となることを願う」とメッセージを発表した。