沖縄県公共事業 執行率80%に設定 17年度上半期 前年に続き高水準


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 県は8日までに、2017年度の県発注公共事業について、上半期で予算の80%程度(契約ベース)を執行する目標を設定した。80%の目標値は前年度と同じで、過去10年間では09年度、16年度と並ぶ高い水準。年度の早いうちに余裕を持って予算の大部分を執行しておくことで、年度全体を通して執行漏れを回避する狙いがある。

 17年度上半期の県発注公共事業の執行予定額は、16年度上半期の実績よりも65億円多い約1383億円と設定した。

 8日に目標値を発表した県の金城武総務部長は「上半期でできるだけ執行すれば結果として通年の執行率も上がる。公共事業で県内景気を下支えするため、前年度同様に高い水準を設定した」と述べた。

 県によると、17年度と同様に上半期執行率を80%に設定した16年度の実際の執行率は70・7%だった。目標値には届かなかった一方、15年度の上半期実績63・1%より7・6ポイント上回った。16年度全体での予算執行率は契約額ベースで当初予算の91・3%となり、8年ぶりに90%を超える水準となった。