新垣通商、台湾にアンテナショップ 民間初、22日から


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新垣通商が開催した県産品などをプレ販売するイベントの来場者=2月、台湾の台北駅地下街(同社提供)

 総合商社の新垣通商(那覇市、新垣旬子社長)は、台湾・台北市で日本情報発信館「E∞JAPAN(イージャパン)」を22日にオープンする。県産品だけでなく、県外の地域特産品なども取り扱い、日本各地の物産の魅力を台湾市場でPRする。県産業振興公社によると、民間企業が独自で海外に県産品を販売するアンテナショップの設置は初めてという。

 新垣通商は、3月に県内6商社と海外事業に関わる商流・物流の構築や市場のマーケティング情報などを共有する連携協定を締結し、今回の出店は同協定の一環として実施する。

 「E∞JAPAN」は台北駅地下街第一広場に設置され、地域特産品のテスト販売などを含めた多目的な店舗とする。黒糖や生モズク、シークヮーサーゼリーなどの県産品に加え、三重県のミカンジュースなど13社の約100種類の商品を受託販売する予定で、今後30社の約300種類の取り扱いを目指す。

 受託販売に関して、新垣通商は台湾仕様の一括表示ラベルの作成や、輸出通関手続きなどのサービスを提供する。同店舗を通したテスト販売により、台湾消費者の商品に対する反応が可視化され、日本企業の台湾市場進出にもつながるメリットがある。

 物産販売のほか、店舗付近の催事場で毎月、沖縄観光PRを含めたプロモーションイベントを開催する予定。22日にオープニングセレモニー、24日に三線ライブを開催する。(呉俐君)