大吾フィーバー沸騰 「具志堅さん超えて」 那覇で祝勝会


この記事を書いた人 平良 正
祝勝会で出席者らと記念撮影するWBC世界フライ級王者の比嘉大吾選手(中央)=9日午後、那覇市西のパシフィックホテル沖縄

 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者・比嘉大吾選手の祝勝会(比嘉大吾後援会主催)が9日に那覇市のパシフィックホテル沖縄で開催された。会場には約500人が駆け付け、共に快挙達成を祝い、喜びに酔いしれた。

 比嘉選手がチャンピオンベルトを肩に掛けて笑顔で入場すると、来場者は大きな拍手と指笛で出迎え、報道陣のカメラのフラッシュが瞬いた。

 比嘉選手は「皆さんのおかげで世界チャンピオンになれた」と感謝の気持ちを強調した。さらに「チャンピオンになってからが大事だ。もっと努力して上を目指す」と気を引き締めた。

 歓談の時間に比嘉選手が会場内を移動すると、四方八方から「大吾!」「大吾!」と声を掛けられ、握手や写真撮影を求められ「大吾フィーバーすごい」との声も聞かれた。

 所属する白井・具志堅スポーツジムの具志堅用高会長は「試合翌日、(大きな扱いをした)沖縄の新聞を見て涙を流した」と明かし「防衛記録で具志堅を超えてほしい。力を合わせて沖縄のために夢をつくっていきたい」と思いを込めた。

 比嘉選手と同じ仲西中学校の1歳上の先輩・西平明久さん(23)=浦添市=は「あんなに小さかった大吾が大きなことを達成し、誇りに思う」とたたえた。比嘉選手と幼なじみの荷川取さやかさん(23)=同=は「具志堅さんを抜き、伝説を残してほしい」と期待した。