平和の大切さ伝える 糸満で読み聞かせ


この記事を書いた人 志良堂 仁
平和の尊さを訴える読み聞かせに拍手を送る来場者=11日、糸満市真栄里の糸満市立中央図書館

 【糸満】糸満市真栄里の市立中央図書館で11日、第10回平和祈念読み聞かせ会が開かれた。市内の小中高生を含む6人が、琴の演奏などと共に平和の尊さや命の大切さを訴えた。親子連れなど約80人が来場した。

 舞台に立ったのは高嶺小6年の沖田葵さん、三和中3年の寺下七海さん、糸満高2年の河野水穂さん、寺澤好美さん、上原寿美さん、沖縄可否の会の中村初子さん。
 市摩文仁出身の南風原春子さんの体験を描いた「火種を消すな」を朗読した河野さんは「小学生が多いので、テンポに気を付けて本人になりきってセリフを読んだ。沖縄戦の体験者は高齢化しており、私たちが後世に伝えていかないといけない」と語った。
 来場した平良優依さん=潮平小4年=は「戦争がこれから起きないでほしい」と話した。上里美空さん=同4年=は「日本もアメリカも、戦争をやるのはどちらも悪い。平和って大事だなと感じた」と話した。【琉球新報電子版】

兵隊となった7人の息子を待ち続ける母親を描いた作品を、情感たっぷりに朗読する沖縄可否の会の中村初子さん=11日、糸満市真栄里の糸満市立中央図書館