手話に思い込め追悼 NPOわかば、平和願い全戦没者へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
手話ダンスで、沖縄戦で亡くなった全ての人を追悼する参加者ら=3日、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂

 【糸満】NPO法人手話ダンスYOU&I沖縄「わかば」は3日、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で、平和の礎刻銘者を追悼する手話ダンスを奉納した。「わかば」に所属する10サークルのメンバーが、歌の歌詞を手話で表現する手話ダンスを披露した。約100人が来場し、手話ダンスと音楽で静かに平和を願った。

 昨年に続き2回目の開催。メンバーらは「てぃんさぐぬ花」や「芭蕉布」など10曲を口ずさみながら、流れるような手話の振り付けを披露した。

 「わかば」の宮里善江代表は「沖縄戦では、耳が聞こえない人や目が見えない人など障がいのある方もたくさん亡くなった。健常者だけでなく、礎に刻銘された全ての人を追悼する気持ちを伝えたかった」と話した。