那覇空港強化向け ターミナル新設要望 県経済団体会議


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 沖縄県内12経済団体で構成する県経済団体会議(議長・石嶺伝一郎県商工会議所連合会会長)と富川盛武副知事との意見交換会が14日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開かれた。

 石嶺議長は那覇空港第2滑走路の離着陸回数の強化に向け、現滑走路と新滑走路の間を埋め立てて旅客ターミナルの新設を目指す経済界の方針を示した。県側も那覇空港の中長期的な課題の解決に向けて、経済界と協力していく考えを示したという。

 非公開の会合後、石嶺議長は「増え続ける旅客数に対応するため、新しいターミナルを真ん中につくる必要がある。(第2滑走路の早期整備のために立ち上げた)那覇空港拡張整備促進連盟として取り組み、県と共に国に要請したい」と述べた。

 那覇空港の沖合で整備が進む第2滑走路へ現在の国内・国際線ターミナルビルからアクセスするには、既存の滑走路をまたぐ必要があることなどから、2本の滑走路を運用しても発着能力は現行の1・2~1・3倍程度にしか増えない。

 石嶺議長は、滑走路増設後も空港機能を高める整備の必要があるとして、那覇空港拡張整備促進連盟で9月にもシンポジウムを開くなど、県民の機運を高めていく考えを示した。

 また、富川副知事は中城湾港マリンタウン地区への大型MICE施設の整備について進捗(しんちょく)状況を説明し、完成後の稼働率の向上など経済界の協力を求めた。石嶺議長は「MICEは県振興の大きな要素だ」と応じる考えを示した。