定員12人 憧れの模合 「十四日会」結成55年、地域と密着


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【南城】南城市に地域の人が入会を憧れる参加者数限定の模合がある。1963年に結成された「十四日会」。同市佐敷新里にゆかりのある人たちで構成し、55年目を迎える。地域の顔役の男性らが集い、自治会活動にも積極的に参加し、地域の土台を支えている。会の定員は規約によると12人で、脱会などで空席ができたときにだけ加入希望者を受け入れる。新加入が認められた人は「憧れの十四日会に入れた。絶対に抜けない」と張り切っている。

55周年を迎えた十四日会のメンバーら=5月28日、南城市の新里体育館

 佐敷新里に住む1940年生まれの人たちが「定期的に集まって飲もう」と立ち上げた。毎月14日に集まり、酒を酌み交わす。山羊汁を食べて栄養を付ける「山羊会」の開催や、野球チームを結成するなどして会を盛り上げてきた。地域の清掃活動などの行事にも積極的に携わってきた。

 結成当時の会員には鬼籍に入った人もいる。結成当時からの会員は勢理客光造さん(78)と山城清善さん(76)だけだ。勢理客さんは「こんなに続くとは思わなかった」と驚く。一方の山城さんは、55年の歳月が過ぎたことに対し「そうらしいですね」と淡々と話す。

 55年も継続した要因について、山城さんは「新陳代謝がうまく行っている」と説明する。新しい人が入れるときは、誰かが抜けたときだけ。現在も入会待ちの人がいるという。

 「十四日会」の55周年祝賀会が5月28日、南城市の新里体育館で開かれた。実行委員長の仲本良徳さん(67)は、1976年ごろに入会。「いろんなイベントをやっていて、十四日会は憧れだった。入会したときはうれしくて『絶対に抜けないぞ』と思った」と笑顔を見せる。

 模合金がドルから円に変わるなどの“世替わり”も経験した。今後の活動について、勢理客さんは「できる範囲で頑張って、子どもたちに会を譲りたい」と語る。次の節目に向けた構想はもう始まっている。