りゅうぎん総合研究所(沖縄県那覇市、池端透社長)は15日、2017年プロ野球沖縄春季キャンプの経済効果を発表した。日本シリーズやリーグ優勝チームがキャンプを実施したほか、巨人のキャンプ期間が16年より延長されたことなどから、経済効果は109億5400万円、観客数は約34万9000人で共に過去最高となった。
県内で春季キャンプを実施した国内のプロ野球チームは昨年と同じ9球団だった。選手や球団関係者の参加人数は前年とほぼ同数の千人。
報道関係者や解説者は、日本シリーズを制した日本ハムが県内でキャンプを実施したこともあって、前年比250人増の約2千人だった。
観客数は昨年より約1万7千人の増加した。このうち県外からの観客数は前年より4900人増加の約7万900人と推測される。
経済効果を産業別に見ると、宿泊業が20億300万円、商業が12億9900万円、飲食サービスが12億7800万円、製造業が11億7200万円となった。
りゅうぎん総合研究所は「プロ野球キャンプは多くの観客や関係者が来沖して消費活動を行い、県経済に大きな影響を与えている」と分析。「このような機会をより効果的に活用することで、プロサッカーやプロバスケットボールなどスポーツビジネス産業全体の発展にも寄与していく」と指摘した。