希羽ちゃん、元気な笑顔 家族で帰沖、会見で投げキス


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米国で心臓移植を受けた翁長希羽ちゃん(中央)と司さん(左)、凉子さん。一時帰沖し、家族らと共に元気な様子を見せた=15日午前11時42分ごろ、那覇空港

 沖縄県内外の募金活動で支援を得て、昨年2月に米国で心臓移植手術を受け、大阪府内の病院で治療を続けてきた翁長希羽(のあ)ちゃん(3)=浦添市出身=が15日午前、一時帰沖した。希羽ちゃんは父・司さん(41)の腕に抱えられ、母・涼子さん(42)と共に、那覇空港に元気な姿を見せた。

 翁長さん一家と「のあちゃんを救う会」の代表役員が同日午後、県庁で会見を開き、退院報告とこれまでの支援への感謝を伝えた。青のワンピースを着た希羽ちゃんは時折声を上げて笑ったり、「アメリカで覚えた」という投げキスを披露した。

会見で笑顔を見せる翁長希羽ちゃん(左)=15日午後、県庁

 希羽ちゃんにとっては、初めての沖縄となる。父親の司さんは「やっと、沖縄の青い海と空を見せてあげることができる」と喜びを語った。母親の涼子さんは希羽ちゃんが最近、意思表示をするなどコミュニケーション力を身に付けていることを紹介し「皆さまの支援があったからこそ、ここまで来れた」と、目に涙を浮かべながら謝意を述べた。

 一家は18日まで県内に滞在し、それ以降は涼子さんの実家がある熊本県に居を移し、引き続き大阪府内の病院に通院する。