オスプレイ事故報告書 公表期限間に合わず


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 【東京】昨年12月に名護市安部で墜落した米海兵隊輸送機MV22オスプレイの米軍による事故調査報告書が、日米合意の提供期限となる今月19日に間に合わない見通しであることが16日、分かった。県や名護市など地元自治体への公表が遅れることになる。複数の防衛省関係者が明らかにした。合意では提供要請から6カ月が経過した後は、提供期限が3カ月ごとに更新されるため、9月まで延長される見込み。

 日本政府は事故から6日後の昨年12月19日、日米合意に基づき米側に公表可能な報告書の写しの提供を求めた。防衛省によると報告書は16日の時点で米側から提供はなく、調査終了の見込みについても情報がない。防衛省は事故調査報告書が提供され次第、県など関係自治体に説明するとしている。だが防衛省関係者は16日時点で米側から提供がないため、県などへの情報提供が19日に間に合わないとの見方を示した。

 稲田朋美防衛相は16日の会見で「さまざまな機会に提供時期について照会しているが、現時点で具体的な情報はない」と述べるにとどめている。