南風原中が「いじめゼロ宣言」 絆大切にし、長所を共有


この記事を書いた人 松永 勝利
「いじめゼロ宣言」を行う南風原中の生徒=19日午前、南風原中学校

 全生徒が学校生活を平和に過ごせるようにと、南風原町立南風原中学校(淵田立身校長)は19日午前、2017年度の生徒総会で「いじめゼロ宣言」をした。全校生徒738人が声をそろえ「いじめを絶対にしない」「笑顔いっぱいの南風原中学校にする」と誓った。
 いじめゼロ宣言をするのは今年で3年目。同中ではSNSなどを使用したいじめが多発したことから、生徒会で「皆で考えるべき問題」との声が上がり、生徒総会の議題として取り上げることが決まった。各クラスで、道徳や総合学習の時間を使い、1人1人がいじめについて真剣に考える時間をつくった。
 総会では各学年の代表がそれぞれの体験も交えながら「いじめは絶対

「いじめゼロ宣言」を読み上げる南風原中学校の生徒

にしてはいけない」と大きな声で述べた。3年生代表の山城英寿さん(14)は「相手の個性を受け入れることが大切。温かい声を掛け合い、明るい雰囲気をつくっていこう」と強調した。
 宣言は「私たちは、仲間との絆を大切にし長所をみんなで共有し合い、いじめを絶対にしません」などと誓っている。
 淵田校長は「減ってはきているが、いじめが完全になくなったわけではない。生徒たちの自発的な力で解決に導いていけたらいい」と語った。
 同中では各クラスや廊下に生徒1人1人が書いた「いじめゼロ宣言」の掲示物が飾られている。【琉球新報電子版】