工事差し止め訴訟の議案提出 県議会に知事


この記事を書いた人 松永 勝利
名護市辺野古の新基地建設で、国を相手に工事の差し止め訴訟を提起するための議案について説明する翁長雄志知事=20日午前10時12分、県議会

 沖縄県議会6月定例会が20日午前10時、開会した。名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局が岩礁破砕許可を受けずに工事を進めている問題で、翁長雄志知事は工事の差し止めを求め、国を提訴することに議決を求める議案と弁護士費用517万2千円を盛り込んだ補正予算案など13議案を上程した。会期は7月14日まで。

 県は7月14日の最終本会議での可決を経て、速やかに沖縄防衛局を相手取り、那覇地裁に差し止め訴訟を起こす。県は併せて判決までの工事停止を求める仮処分も申し立てる。

 開会の冒頭では議場の全員で12日に死去した大田昌秀元県知事への黙とうした。さらに翁長知事は大田氏の県民葬の開催を正式に表明した。【琉球新報電子版】

大田昌秀元知事の冥福を祈って黙とうする県議と県執行部=20日午前10時2分、県議会