屋富祖通り会の歌発売 地元バンドと浦添署長合作


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屋富祖通り会の歌をつくった崎濱美和会長(前列左から2人目)と作曲の崎原永克署長(同4人目)と作詞の比嘉麻海さん(同右端)=12日、浦添市屋富祖のバー「カリス」

 【浦添】屋富祖通り会(崎濱美和会長)は12日、通り会の歌「この指とまれ!憩いの屋富祖」のCD発売を記念したミニライブを、浦添市屋富祖のバー「カリス」で開いた。浦添市出身のメンバーで構成するバンド「ポートリバー」が演奏する同曲の軽快なメロディーが会場を包んだ。ライブに訪れた地元住民や関係者は、地域を盛り上げる歌の誕生を祝った。

 歌は崎濱会長の発案で誕生した。崎濱会長は「何か後世に残るものをつくって、屋富祖を楽しくしたかった」と語る。歌が生まれるまでに要した期間は約2年。「たくさんの人に協力してもらった。おかげで楽しい歌になった」と笑顔を見せる。歌詞は「ポートリバー」のボーカル・比嘉麻海さん(37)が中心となって作成した。作曲は浦添署の崎原永克署長が務め、地域の人々で作った歌となった。

屋富祖通り会の歌の振り付けを披露する屋富祖婦人会と、演奏するパートリバー=12日、浦添市屋富祖のバー「カリス」

 歌は「この指止まれ」というフレーズで始まる。比嘉さんは「屋富祖の人が指を上げたら、老若男女多くの人が集まるくらい屋富祖が盛り上がってほしい」と願いを込める。崎原署長は「仕事の合間にペンで机をたたいていたら、リズムが生まれた。いい歌詞だったから、すぐに作ることができた」と誕生秘話を語る。「踊りを踊れるようなリズムにした」と語るように、ミニライブでは屋富祖婦人会がつくった振り付けも披露された。

 崎濱会長は「屋富祖通りでは肉屋や洋服屋、食堂など昔ながらの小さい店が頑張っている。面白い人も多い」とアピールする。「口ずさめる歌になっているので、屋富祖を知るきっかけにしてほしい」とCD購入を呼び掛けた。CDは屋富祖通りの一部店舗で販売している。問い合わせは崎濱会長(電話)080(1701)0364。定価500円。