友人に投票依頼○、戸別訪問× 多良間村長選 全世帯に啓発文配布


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 【多良間】任期満了に伴い25日に投開票される多良間村長選挙に向けて村選挙管理委員会(豊見山登委員長)は22日までに、「選挙運動できること・できないこと」などと題した啓発文書=写真=を村内全世帯に配布した。同村長選は毎回島を二分し、わずか十数票差で勝敗が決する激しい選挙選が展開される。選管が啓発文を全世帯に配布する試みは沖縄県内でも珍しい。

 啓発文には「友人・知人に投票の依頼をすること」を「できること」に挙げ、「買収」「戸別訪問」「飲食物の提供」などを「できないこと」に挙げるなど、適正・違法な選挙運動を具体的に列挙した。

 選管担当者は「当初は村内各所の掲示板に掲示しようとしたが、見ない人もいるかもしれないので全戸に配布した。分かっているとは思うがあらためて啓発したい」と話した。

 同村のある女性は「クリーンな選挙を皆が望んでいる」と話した。

 村長選には無所属現職の伊良皆光夫さん(62)と無所属前職の下地昌明さん(65)の2人が立候補している。