反戦の決意 イラストで発信 絵本作家ら63人原画展示


社会
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日本を代表する絵本作家ら63人の原画が展示されている「絵描きたちのメッセージ展」=4日、糸満市立中央図書館

 【糸満】日本を代表する絵本作家らが平和への思いを描いた「戦争なんか大きらい!~絵描きたちのメッセージ展~」が4日、糸満市立中央図書館(上原江津子館長)で始まった。長野ヒデ子や田島征三、いわむらかずお、せなけいこ、西村繁男、長谷川義史ら63人が絵で戦争反対を訴えている。直筆のメッセージも寄せられている。13日まで。入場無料。

 メッセージ展は、県公共図書館連絡協議会が主催し、県内の5図書館を巡回している。名護市、宜野湾市、那覇市に続き4館目。15日から26日までは豊見城市立中央図書館で開催する。

 絵本作家らは縦約24センチ、横18センチの用紙にそれぞれの思いを描いている。

 「かいけつゾロリ」で人気の原ゆたかさんは、武器から花が出るイラストを描いた。「だるまちゃん」シリーズで知られるかこさとしさんは、だるまちゃんのイラストに「集団自衛という軍事同盟粉砕!!」と記した。きむらゆういちさんは「美味しいバクダン」と題し、「鉄砲はチョコ、弾はピーナツ。そんなふうになればいいのに」とユーモアたっぷりに武器を描いた。

 上原館長は「小さい子どもからお父さん、お母さんまで、みんなで平和について考えてほしい」と来館を呼び掛けた。

 月曜休館。午前10時から午後7時。問い合わせは糸満市立中央図書館(電話)098(995)3746。