機動隊が救護テント撤去 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
救護のため設置したテントを撤去する県警機動隊と抗議する市民ら=12日午前8時20分ごろ、米軍・キャンプシュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、県警機動隊は12日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前の歩道に市民が設置した救護用の日よけテントを撤去した。市民は「体調不良など何かあった時に必要だ」と訴え、一時騒然となった。
 抗議に参加した那覇市の男性(71)は「ブルーシートを覆った簡単な物で、通行の邪魔にならない。救護の場所すら認めないとは」と憤った。午前10時半現在、工事車両の搬入は確認されていない。
 シュワブ沿岸のK9護岸工事では網に入った砕石をクレーンでつり上げ、約100メートルに伸びた護岸の先端付近に下ろす作業が続いた。埋め立て区域西側の資材運搬用道路の工事では、作業員が測量する様子が確認された。新基地建設に反対する市民は船3隻とカヌー12艇で監視した。【琉球新報電子版】

新基地のK9護岸工事で、網に入った砕石をダンプからつり上げるクレーン=12日午前10時すぎ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸