辺野古午後に資材搬入 市民らごぼう抜きで排除


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込む市民らをごぼう抜きする機動隊員ら=3日午後1時55分ごろ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設作業が進む名護市辺野古の海上で3日、ウエットスーツを着た作業員が同市瀬嵩付近にある汚濁防止膜(オイルフェンス)と浮具(フロート)付近で作業をしているのが確認された。台風5号の接近に伴う台風対策に向けた作業が進められているとみられる。シュワブ内の「K9護岸」付近の砂浜には多くのオイルフェンスが並んでいる。

 シュワブ沿岸部南側にある「K1護岸」建設予定地周辺では2日までに設置されたフロートなどは陸上部に引き上げている。辺野古崎先端西側の「N5護岸」付近ではクレーン2台と重機1台が動くのを確認した。
 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前には100人以上の市民が集まり、新基地建設に抗議している。3日は朝の資機材搬入は確認されなかったが、午後2時ごろから石材を積んだダンプやユニック車など合計51台が基地内に入った。搬入を前に機動隊員約40人が午後1時50分ごろから、市民らのごぼう抜きを始めた。
 市民らは「違法工事はやめろ」「新基地建設を断念せよ」と抗議の声を上げた。【琉球新報電子版】