琉球新報社 
【南部】学年ビリの成績から慶応大学に現役合格した経験が書籍化・映画化された小林さやかさん（２９）による講演会が１１日、南城市のユインチホテル南城で開かれた。自身の体験を赤裸々に語りながら、不可能を可能にするこつとして「自分の力を信じ、ワクワクする目標をつくろう」などと呼び掛けた。
島尻青年会議所（山川順一理事長）の３５周年記念事業の一環。会場には、受験生や保護者など４００人以上が訪れた。
小林さんは、不可能を可能にする第一歩として「根拠のない自信を持ってほしい」と、自分の力を信じるよう呼び掛けた。難関大学への進学を否定した父への憎しみをやる気に変えた経験などを語り「憎しみはパワーに変えられる。すると憎んでいた人にも感謝するようになる」と話した。
会場の大人に対しては、「いい質問をすればいい答えが返ってくる。怒るのではなく、しかるべきビジョンを示す意味の『叱る』が大切だ」と語り、相手の話をしっかり聞いてコミュニケーションを取るように呼び掛けた。
