【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で12日午前、辺野古崎西側では、仮設道路工事現場沖2カ所に設置した浮具(フロート)を沖縄防衛局の作業員がボートでえい航し、回収しているのが確認された。接近中の強い台風18号の対策とみられる。
辺野古崎北側の「K9護岸」隣にある浜辺では、沖合から回収したとみられる浮具が並べられていた。付近の海上では、前日まで3基あったクレーン船が大浦湾の外に移動しているのも確認された。新基地に反対する市民は抗議船1隻を出して作業を監視した。
一方、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では、新基地建設に反対する約30人の市民が座り込み抗議の声を上げた。午前8時50分ごろ、砕石などを積んだ工事車両約40台が基地内に入った。
北海道から毎月座り込みに参加している紫藤則子さん(67)は「今日は座り込みの人数が少ない。これではいけない」と懸念した。「積極的に声を出していかなければ思いは伝わらない」と訴えた。【琉球新報電子版】