辺野古海上で浮具回収作業進む 強い台風18号対策か 40台が資材搬入 ゲート前30人抗議


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辺野古崎西側の仮設道路工事現場沖で、浮具を回収する沖縄防衛局の作業ボート(手前)=12日午前9時半ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で12日午前、辺野古崎西側では、仮設道路工事現場沖2カ所に設置した浮具(フロート)を沖縄防衛局の作業員がボートでえい航し、回収しているのが確認された。接近中の強い台風18号の対策とみられる。

米軍キャンプ・シュワブに砕石を搬入するトラック=12日午前、名護市辺野古

 辺野古崎北側の「K9護岸」隣にある浜辺では、沖合から回収したとみられる浮具が並べられていた。付近の海上では、前日まで3基あったクレーン船が大浦湾の外に移動しているのも確認された。新基地に反対する市民は抗議船1隻を出して作業を監視した。

機動隊によって強制的に移動させられる座り込みに参加している市民ら=12日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 一方、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では、新基地建設に反対する約30人の市民が座り込み抗議の声を上げた。午前8時50分ごろ、砕石などを積んだ工事車両約40台が基地内に入った。

 北海道から毎月座り込みに参加している紫藤則子さん(67)は「今日は座り込みの人数が少ない。これではいけない」と懸念した。「積極的に声を出していかなければ思いは伝わらない」と訴えた。【琉球新報電子版】