瀬底小3年生が子ガメ世話 生態学ぶ 海洋博公園通い観察


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ウミガメの甲羅磨きをする瀬底小の児童たち=20日、本部町の海洋博公園ウミガメ館

 【本部】瀬底小学校の全3年生8人がウミガメに触れながら生態を学ぶ学習会が20日、沖縄県本部町の海洋博公園内ウミガメ館で開かれた。児童らは海洋博公園の協力で年間を通して毎月、同公園を訪れ、総合の授業を活用し生態について学んでいる。この日は子ガメの大きさを計測し、甲羅磨きをしたり、水槽を掃除したりした。

 この取り組みは、ライオンが助成金を出してエコ活動を支える「ライオン美らaction」活動の一環。

 子ガメを飼育している水槽には、2016、17年に同館で産まれた個体を中心に4種類約150匹がいる。児童たちは5月から毎月ウミガメ館へ通い、種類の見分け方や産卵などについて学習している。17年に生まれたタイマイの子ガメを、1人1匹ずつ世話をしながら生態の観察を続けている。子ガメは現在、甲羅の幅が約5~7センチ、重さは60グラムほどに成長している。

 この日は、気温や水温など基本情報を確認した後、子ガメに直接触れて、体長測定や甲羅磨きなどを通して、その成長を確認した。面倒を見ている子ガメは来年夏ごろに海へ放流する予定だ。仲田沙羽君(8)は「最初は触るのも怖かったけど、今はかわいい。もっと大きく育ててから海に放したい」と話した。

 ウミガメ館の飼育員・小淵貴洋さんは「ウミガメと触れ合う機会は少ない。貴重な体験を通して、自然環境に目を向ける人になってほしい」と話した。