飲酒運転2000件超え 県警、摘発を強化 1月~12月27日


この記事を書いた人 大森 茂夫

 県警交通部によると、2017年1月~12月27日までの飲酒運転摘発件数は、16年より266件増の2122件となっている。摘発件数が2千件を超えたのは7年ぶり。県警は過去の摘発データを基に、飲酒運転が多い時間帯や場所を分析し取り締まり強化につなげている。

 過去に県内で最も摘発件数が多かったのは、1999年の1万4065件で、その後は飲酒運転の罰則強化などにより減少傾向にある。また飲酒運転により、人が亡くなる事故が発生した翌年には摘発が減少する傾向もある。

 1999年は東京都の東名高速道路で飲酒運転のトラックが乗用車に衝突し女児2人が死亡した事故があった。2006年は伊平屋村で飲酒運転をした同僚にひかれて教職員が死亡したり、福岡市で家族5人が乗った車に飲酒運転の別の車が追突、3人の子どもが死亡したりする事故が発生した。

 一方で、現在の摘発件数は14年から年々上昇しており、県警は「引き続き飲酒運転は犯罪であることを知らせ、取り締まりを強化していく」としている。