小谷 東洋太平洋へ意欲 泥臭く、粘って勝つ


この記事を書いた人 琉球新報社
初のタイトル戦に向け意気込む小谷将寿(平仲ボクシングスクール)=5日、琉球新報本社

 OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級3位の小谷将寿(平仲ボクシングスクール)は13日、東京・後楽園ホールで同級タイトルマッチ戦を行い、王者のカルロ・マガレ(フィリピン)に挑戦する。プロ10年目で初のタイトルマッチ戦。念願の舞台に小谷は「内容にこだわらず、泥臭く、粘って勝つ」と勝利を誓った。

 小谷は5日、スクールの平仲信明会長らと共に琉球新報社を訪れ、意気込みを語った。

 対戦者のマガレは、165センチの小柄な体格を補うパワーを武器とするが、課題のスタミナ面が狙い目だという。小谷は「試合終盤まで粘り、弱点のボディーにたたき込む」と話した。

 小谷は南城市出身の30歳、戦績は24戦22勝(15KO)2敗で12連勝中。9年間琉球ボクシングジムに所属した後、昨年の4月に平仲ボクシングスクールに移籍した。“チーム平仲”を掲げる小谷は「けがもなく体調は万全だ」と好調をアピールした。

 一昨年に東洋太平洋タイトルを比嘉大吾(東京都、白井・具志堅スポーツ)が獲得したが、沖縄を拠点とするジムからは2002年の仲里繁(沖縄ワールドボクシングジム)以来、16年ぶりだという。平仲ボクシングスクール初の王者誕生に向け、小谷は「プレッシャーはすごくあるが、そのプレッシャーを楽しんでいきたい」と頼もしい。

 小谷は、ボクシングの道を開いた、故金城眞吉監督の最後の教え子世代の1人。平仲会長は「王者になって(今は亡き)金城監督にチャンピオンベルトを見せてほしい」と期待を込めた。