陸自配備「NO」400人が気勢 石垣島で市民集会


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 【石垣】「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」は18日、石垣市民会館で、石垣島への陸上自衛隊配備阻止を訴える市民集会を開いた。約400人(主催者発表)が参加し、配備反対に向けて気勢を上げた。

石垣島への陸上自衛隊配備反対に向け気勢を上げる市民集会の参加者ら=18日、石垣市民会館

 集会では、元自衛官や市民でつくる「ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン」(平和を求める元自衛官と市民の会、VFPJ)の井筒高雄代表が講演した。

 井筒氏は「軍事の理屈で言えば、基地をたたかない戦争はない」として、陸自配備により有事のリスクが高まると強調した。有事の際の島民避難は物理的に不可能と説明し「(配備に)賛成、反対関係なく、戦争の現実を直視するべきだ」とした。

 市民の意見表明では、市平得の自営業金城克宏さん(56)が「家族に本島のような基地被害を経験させたくない」と訴えた。市宮良のホテル「沖縄エグゼス石垣島」総支配人の知念圭さん(52)は「観光産業は平和産業だ。不安をあおる要塞(ようさい)は必要ない」と強調した。

 2018年度防衛省予算案への、陸自配備関連経費計上の撤回を求める決議などが採択された。

英文へ→Ishiagaki residents’ rally of 400 says fervent “NO” to GSDF deployment on Ishigaki Island